妊娠中にコーヒー!?飲んでも大丈夫なの?
「コーヒーを妊娠中に飲んではいけないから、我慢しなきゃ!」
そう思っている妊婦さんは結構いるのではないでしょうか?
実は妊娠中でもカフェインを全くとってはいけないということはありません。しかし、何杯なら飲んでも大丈夫なのかという決まりがあるわけではないので、よく医師や助産師さんは「量は控えて」という言い方をされます。それでは、なぜよくコーヒーは妊娠中にNGとされるのか、カフェインが妊婦に与える影響と、国によって定められているカフェイン摂取量、そして妊婦さんにおすすめのカフェインレスコーヒーを紹介していきます。
カフェインが妊婦に与える影響
まず、健康な成人がカフェインを過剰に摂取した場合、めまいや動悸、震え、不眠症、吐き気などの症状をもたらすことがあります。カフェインの特徴として、体内に蓄積されやすい性質を持っています。そのため、未成熟な肝臓を持つ胎児のもとへ胎盤を通して送られ、排泄されることなく胎児に蓄積されてしまいます。世界保健機関(WHO)は、カフェインが胎児に与える影響はまだわかっていないとしていますが、カフェインには血管収縮作用があるため胎児の発育に悪影響を及ぼすことは事実だと言えます。更に、胎児だけじゃなく妊娠中のママにも影響があり、妊娠前に比べるとカフェインの分解や排出するスピードが1/3程度までに低下してしまうため、母体にも蓄積されやすくなると言われています。
妊娠中でも1日コーヒー1〜3杯ならOK?!
国によってカフェイン摂取量の基準が変わり、国際的に共通基準があるというわけではありません。それでは各国で決められた「妊婦さんのコーヒー摂取量の目安」を見ていきます。
世界保健機関(WHO)
「紅茶・ココア・コーラは同等のカフェインが含まれており、コーヒーにはこれらの約2倍ものカフェインが含まれている。よって、妊婦はコーヒー1日3〜4杯までにすべき」としています。
参照:http://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0020/120296/E73182.pdf
英国食品基準庁(FSA)
「カフェインを多量に摂取することで、出生時の低体重と将来の健康リスクが高くなる。よって、妊婦の1日当たりのカフェイン摂取量は200r(コーヒーマグカップで2杯程度)が望ましい」としています。
参照:http://webarchive.nationalarchives.gov.uk/20120206100416/http://food.gov.uk/news/newsarchive/2008/nov/caffeinenov08
妊娠中におすすめのカフェインレスコーヒーとは?
コーヒー1日1〜3杯程度なら大丈夫という話をしてきましたが、コーヒーや紅茶以外にも、カフェインが含まれている飲み物や食べ物があります。
コーヒー200mlに対し、カフェイン120rだとすると、
緑茶:平均28r
ウーロン茶:平均24r
ココア:平均18.6r
チョコレート:平均61r(100g)
(カップ1杯=200ml)
これではコーヒーの飲む量を気を付けていても、他のものでカフェインを取りすぎていては意味がありませんね。
そこで妊婦さんにおすすめなのが、カフェインレスコーヒーです。「カフェインレス」は、コーヒー豆からカフェインを取り除く際に、ウオータープロセス方式という方法を用いて97%までカフェインをカットしています。まだカフェインが心配で、コーヒーを飲みたいけど抵抗があるという方のために、香りや味わいはそのまま楽しめるカフェインレスのコーヒーをご紹介します。
おすすめ!カフェインレスコーヒー3選
1.手軽に買える!
ローソンの「MACHI Cafe」カフェインレスコーヒー
手軽に淹れたてのカフェインレスコーヒーがお手頃で飲めるので、カフェインを我慢しているママの味方です。
カフェインレス コーヒー(S) 150円
カフェインレス アイスコーヒー(M)200円
カフェインレス カフェラテ(M)200円
カフェインレス アイスカフェラテ 200円
2.コーヒーの香りを楽しみたい方に!
辻本珈琲カフェインレスコーヒー デカフェコロンビア
香りが弱いと思われがちなカフェインレスコーヒーですが、これは本格的な香りが楽しめるクセのないコーヒーです。
3.有機JAS認定のこだわり!
マウントハーゲン オーガニックフェアトレードコーヒー
日本有機栽培認定食品(有機JAS)の認定をされているので、日頃から食品に気を使っている方でも安心して飲めますね。
賢く選んでコーヒーを楽しもう!
カフェインレスコーヒーだからといって1日に何杯もたくさん飲みすぎるのもよくありません。何でもバランスよく、適量に妊娠中のコーヒーを楽しみましょう!