妊活中・妊娠中に意識して取るべき栄養素は?

 

元気な赤ちゃんを授かるための準備として、日頃食べている食材やサプリで健康な体づくりを心がけることが何よりも大切です。そのためには、妊娠初期に意識して、優先的に摂取を心がけたほうが良い栄養素があります。妊娠することで、母体の変化や胎児の成長に合わせてより多く必要とされる栄養素があるのです。今回は、妊活中・妊娠中に特に意識して摂取を心がけたい栄養素とその理由をわかりやすく解説します。

 

 

葉酸(胎児の二分脊椎症リスクのために)

 

葉酸はビタミンB群の一種で、主に血球の生成に大きく関わる栄養素です。ビタミンB12と共に、赤血球の生成に大きく関わっています。また、最近になって特に注目されているのが、細胞分裂との関係です。
人間の肌や組織を作るには、細胞分裂が不可欠です。しかし、DNAの複製が正しく行われないと、本来作られるはずの体の臓器が変形してしまうリスクが発生します。
特に、妊娠3ヶ月目までは生命維持に必要な神経系が作られる時期でもあり、この時期に気をつけたいのが二分脊椎症と呼ばれる、神経系の未分化が引き起こす致死性の病気です。
二分脊椎症は、葉酸の摂取によってリスク低減ができるということが証明されています(参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcns/22/4/22_256/_pdf)。妊娠するとお医者さんから「葉酸サプリを取るようにしてください」と言われるのは、このためです。
葉酸は葉物野菜に多いイメージがありますが、のりや海藻類には特に多く含有されており、摂取しやすいのが特徴です。熱に弱く水溶性のビタミンのため、サプリで摂取量を補うことが推奨されています。

 

 

ビタミンB12(赤血球を増やす鉄分)

 

妊娠後、胎児に栄養素を送る手段として重要なのが血液です。血液中の赤血球が不足すると貧血の原因になり、胎児の発育不良だけではなく、妊婦にも大きな危険が及ぶリスクが上がります。赤血球の材料として欠かせない鉄とビタミンB12をセットで摂取することがおすすめです。ビタミンB12は更に、神経機能やDNA合成にも関係する栄養素なので、葉酸と同じように胎児の成長には欠かせません。また、鉄はヘモグロビンの材料になり、赤血球が酸素を運ぶために不可欠な材料になります。
摂取の目安は鉄分一日分9.0〜21.5mg、ビタミンB12 が2.6ugが目安になります。妊活・妊娠中は鉄分とビタミンB12を多めに摂取する必要があります。体内での吸収効率などを考慮すると、レバーや肉類を中心とした食事が適しています。

 

 

カルシウム(赤ちゃんの骨の材料)

 

意外に知られていませんが、女性が妊娠すると骨折のリスクが上がりやすくなります。これは、妊娠によって女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減るためです。エストロゲンは、体内の骨から必要なカルシウムイオンを取り出す「骨吸収」を抑制します。加えて、妊娠することによって母体から赤ちゃんへカルシウムを与える必要があります。赤ちゃんの丈夫な骨を作るために、母体はカルシウムの重要な供給源となっているのです。こういった理由から、カルシウムは妊娠中に不足しやすいミネラルのひとつです。
また、妊婦の骨折リスクや妊娠中の怪我による流産のリスクを考慮し、ふだんより多く摂取することが望ましいとされています。
カルシウムの一日摂取目安量は、女性650mgです。食べ物で摂取する場合、脂肪を多く含んだ乳製品だけに頼らず、野菜や魚、サプリを活用してバランス良く摂取することをおすすめします。

 

 

まとめ

 

妊活中・妊娠中に特に意識して摂取したい栄養素の代表は、葉酸、鉄、ビタミンB12、カルシウムです。赤ちゃんの発育初期の正常な成長をサポートするだけでなく、妊娠初期の母体の流産や怪我などのリスク対策にも役立つ栄養素になります。しかし、これらは優先的に摂取したい栄養素であり、これだけ摂取すれば大丈夫ということではありません。妊娠中は特に適度な栄養素をバランス良く摂取する必要があります。加えて、摂取した栄養素の働きを活かすには、睡眠や精神的なやすらぎも欠かせません。できる範囲でいいので、ご自身と赤ちゃんの健康を考えた日々を送ってください。

 

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